総合評価 ★★★★★★★★★★ (XX/100)
パソコンなど従業員のデバイス利用状況をすべてログとして残し管理できる、トータルなITマネジメントシステム。 操作ログを記録するため、不正行為の抑止力となることに加え、あらかじめ決めたルールに反した作業があった場合はリアルタイムで管理者に知らされる。またマルウェア対策や脆弱性対策など、セキュリティ面の対応ソフトとしても機能。 アフターサービスも重視しており、1社ごとに専任スタッフが運用をフォロー。リモートでの操作案内なども行ってくれる。
LanScope Catの弱点
機能は多いが、文字ベースのログで管理するため、直感的には欠ける。購入時には保守契約が条件。
機能
IT資産管理(ソフト資産管理、ファイル配布、ネットワーク検知、リモートコントロール)、内部不正対策(操作ログ管理、Webアクセス管理、デバイス制御、メール管理、アプリID管理、サーバ監視、不正PC遮断、シンクライアント管理)、外部脅威対策(マルウェア対策、脆弱性対策、インシデント追跡、エンドポイント侵害診断サービス、マルウェア解析サービス)、Iマネジメント(アラーム、サマリー、レポート、ログ検索、ファイル追跡)
料金
50ライセンス 791,200円/月
導入しやすさ
保守契約が必要であり、全体的にIT管理者のノウハウが必須。
導入実績
10,000社以上
不正抑止効果
◎ すべてのログが記録される
セキュリティ効果
◎ 内部不正だけでなく、マルウェアなどの外部脅威にも効果
勤怠管理機能
○ オプションとしてテレワーク支援サービスあり
PC監視導入のコツ
サービスにより使い方は様々ですが、どんなものでも共通して、システム導入を成功させるためのポイントや注意すべき点があります。
1.目的を明確にする
御社がシステムを導入する目的は何でしょうか。
テレワークの社員がサボらないように監視したい。情報漏洩を防ぎたい。様々な目的があるでしょう。
システムにより得意分野が色々あり、価格も様々です。自分たちの目的を明確にすることで、費用対効果を最大限にすることができます。今回調査した中には無料のシステムもあり、単に「監視されているという意識だけもってくれれば良い」ということであれば、莫大な費用をかけずとも導入することができます。
まずは何をしたいのか、明確にしてみましょう。
2.個人の行動を監視することに問題は?
従業員が就業時間に行っている作業は、企業の監視下で然るべきで、服務規則の視点で見れば、何をやっているかをモニタリングすること自体は本来問題にはなりません。しかし一方で「プライバシー」という観点から見ると、たとえ就業時間であっても、逐一覗かれていることについて議論の余地があります。 このジレンマを回避するために、一般的には次のように対応することが良いと言われています。
(1)監視を告知すること
ステルス機能などを有したシステムも見られますが、無断で行うことは問題があります。
必ずPCのユーザーである従業員に、監視する目的や内容などを告知するようにしましょう。
(2)社内ルールに織り込むこと
上記の内容を就業規則や労働協約などの社内ルールに織り込むようにしましょう。
組合組織などと調整することを推奨します。
3.管理者のモラル
本来、不正抑止のためのシステム導入のはずが、万一使い手の側に悪意があったとしたらどうでしょう。
言ってみれば、従業員の作業内容が丸裸なわけですから、悪用することもできないとは言えません。
このような事態を避けるためには、管理者が適切に活用しているかの確認や監査、また定期的な運用ルールの見直しなどは行う必要があります。